HIROTOPHY / 会社員ヒロトの免疫低めブログ

東京在住の会社員ヒロトのブログです。

このブログのこと

こんにちは。このブログを書いているヒロトです。

 

僕の個人ブログ「HIROTOPHY」は、2017年の8月に書き始めた比較的あたらしいブログです。いろいろな皆さんに広く読んでもらえたらうれしいです。

ヒロトのこと

僕は、東京に住んでいる会社員です。

 

2016年8月にHIVによる免疫機能障害を起こしていることがわかり、9月から服薬の治療を開始しました。治療はうまく軌道に乗り、HIVが血液から検出されなくなって現在に至っています。

 

今でこそリラックスした毎日を過ごしていますが、感染を知ったときは強いショックを受けて、長いあいだ悩んで苦しみました。そのときの経験——考えを重ね、いろんな人に会い、話を交わし、共に行動しながら傷だらけの自分と向き合ってきた経験から、さまざまな理由で社会の隅っこに追いやられてしまっている人たちに関心を持つようになりました。

 

僕はアクティビストでもなければ、学者や研究者でもなく、ジャーナリストでもありません。一般的な営利企業に勤める、平凡なサラリーマンです。そして、僕のような一般人こそが、個人を周縁化させる社会のしくみに目を向け、意識を変えていくことが、生きやすい社会を作るためにとても大切なことだと考えています。

2017年の日本の免疫不全

僕は、医学的に「HIV Infected」という括りに属します。現在の医学ではまだ、いちど感染したHIVを完全に体外に排出することができない(細胞に潜伏する)ため、血液からウイルスが検出されなくなった今でも、僕には「HIV Infected」というフラグが立ちます。

 

HIVを持って暮らしている人(People Living with HIV:PLHIV)のブログは少なからずネット上に公開されていますが、その多くは「闘病記」を謳っていたり「気持ちの整理」を目的としていたりします。病気を知った直後の人が書いたものが多く、更新が途絶えることも少なくありません。

 

しかし、このブログは、そういうものではありません。

 

ここまで読んでくれたあなたなら知っているかもしれませんが、いまの日本でHIV・AIDSはすでに「死の病」ではなく、「闘病」と表現するほどの壮絶な闘いをずっと続ける人は多くありません。

 

治療法の劇的な進歩により、HIVに感染しても早期に発見して1日1錠の服薬さえ継続すれば、肉体的な健康を「普通の人」と同じように享受できるのが、2018年の日本の状況です。

 

もちろん、それは病原体の弱体化によるものではないですから、治療をしなければ過去と同じように取返しのつかないことになる場合もあるでしょう。しかし、現在の日本では、自分がHIV陽性だと知った人が治療にアクセスする割合も、服薬をきちんと継続する割合も、他国に比べきわめて高いそうです。

 

つまり、現在の日本において、HIVをめぐる代表的なキーワードは、「闘病」ではないのです。

生きづらさ

では、PLHIVに何ら苦労や不便がないのかというと、そうではありません。HIVを持つことになった人たちは、「イメージ」に苦しめられています。

 

恐ろしい病気。とんでもない病気。移ったら死んでしまう病気。汚らわしい病気。ゲイの病気。

 

こうしたイメージのために、病気がわかって何年も経つのに誰にもそれを伝えられずにいる人、医療サービスや施設利用などを断られる人、イメージに自分で押しつぶされていく人が、今もたくさんいます。

 

「ただの病気」なのに、「ただの病気」にさせてもらえない。自分の中でも「ただの病気」にできない。そして、「ただの病気」では生じない種類の生きづらさが、当事者の肩にのしかかります。

 

「気持ちの整理ブログ」が多い理由も、きっとここにあります。とんでもないことになった。でも、絶対誰にも言えない。そんな閉塞感の中で、思いのはけ口や気持ちの拠り所をブログに求めているのではないでしょうか。

 

いま闘うべきものがあるならば、それは病気そのものというより、こうしたイメージだと考えています。当事者を含め、多くの人が疑いもせず持っているイメージ。

 

僕は、HIV・AIDSのイメージを変えていきたい。僕の中にある、僕の周りにある、そして僕の属する社会にあるイメージと闘っていきたい。

 

それは、「健康」に暮らしているPLHIVのためだけではありません。めぐりめぐって、HIVを持ちながら闘病している人たちの支えにもなり、さらにはすべての周縁化された人たち、いつ周縁化されてもおかしくないすべての人たちの生きやすさにつながっていくものだと考えています。

 

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このブログのこと

このブログは、誰にも言えない僕の苦しみや辛さを吐露する場所ではありません。

 

僕がHIVを持っている状況を「知っている人たち」と「知らない人たち」が入り混じる中で暮らす、僕のエッセイのようなものです。

 

HIVのことを周りに伝えて暮らすと言っても、おそらくあなたがイメージする以上に(僕にとっても周りにとっても)普通の日々です。その程度のことなんだということが、僕と周りの人たちとの関わりを見てもらうことで伝わればいいなと思っています。

 

個人は個人であり、病気ではありません。しかし、ゴシップ性が強い病気ほど当事者は顔を隠さざるをえず、結果として顔のない個人に「病人」という架空の共通人格を割り当てるような扱いがされがちです。

 

このブログが、HIVをめぐるそんな状況に対する、小さくても意味のある風穴になればいいなと思っています。そして、HIV・AIDSのゴシップめいたイメージが少しでも変わり、結果として本当に必要なサポートが必要な人たちに届くようになることを願っています。

ありがとうございます^ ^

最後まで読んでくれたあなたに、僕のいちばんの笑顔と「ありがとう」を伝えたいです!

 

ご質問やご意見、ご相談などありましたら、お気軽にコメントやメールをいただければ嬉しいです。hirotopher@gmail.com

 

会社員ヒロトの免疫低めブログ「HIROTOPHY」を、今後もよろしくお願いします。

 

裕人