hirotophy

あなたの隣の免疫不全系男子

Badi 2019年3月号で紹介いただきました

ゲイ雑誌「Badi」の2019年3月号で、このブログ「Hirotophy」を紹介いただきました。日ごろHIVに関心がない人に読んでもらいたいという思いで紡いだ言葉が、人の目に留まる機会が増えるのはとても嬉しいです。本当にありがとうございます。

 

www.sbadi.jp

 

Badiというのは、日本でもっともメジャーなゲイ雑誌のひとつです。今回の号をもって休刊となりますが、これまで25年のあいだ日本のゲイシーンを牽引してきた、大きな存在感を持つゲイメディアです。

  

Badiの2019年3月号は、休刊前の特別号。平成を代表するゲイ界の重鎮が一挙に登場するなど、記念の号にふさわしい豪華な内容になっています。そんなマイルストーンとなる号で僕のブログを紹介いただいたことを、光栄に思います。

 

あらためて、Badi編集部の皆さんに感謝の言葉を伝えたいです。そして、25年間本当におつかれさまでした。

 

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Badiの創刊は、1995年です。

 

当時の世界は、HIVをコントロールする手段をまだ手に入れていませんでした(日本へのHAART導入は1997年です)。いわゆる「エイズパニック」による恐怖も、人々の記憶に生々しく残るころだったのではないでしょうか。1989年に提訴された「薬害エイズ訴訟」の流れから、厚生省をとりかこむ3,500人の「人間の鎖」が展開されたのも1995年です。

 

今でこそ無関心が問題になるHIV・エイズ。しかし、当時はセンセーショナルに表面化している「現在進行形の社会イシュー」でした。 

 

そんな中で創刊されたゲイ雑誌Badi。「ゲイリブとエイズの話は売れなくなるから載せないで」と雑誌オーナーにくぎを刺されるような状況だったと、後に編集長となった小倉東さんが語っています。 

 

www.huffingtonpost.jp

 

HIVを語らない条件で始まった雑誌の最終号に、わざわざHIVを持つ僕のブログを紹介してくれたのは、声をかけてくれた編集者さんの思いだったのでしょうか。

 

時代を動かしてきてくれたすべての人に「ありがとう」と伝えたい。最終号の僕のブログの紹介ページを見ながら、そんな思いをめぐらせました。