HIROTOPHY / 会社員ヒロトの免疫低めブログ

東京在住の会社員ヒロトのブログです。

やっとただの病気になったのかな

僕がHIV感染を知ってから二年が経ちました。

 

二年前の今頃はこんなだったな、あんなだったな…と思い返しながら、たったの二年しか経っていないことをすごく意外に感じています。もっとずっと昔のことに思えます。僕の気持ちが「あの頃」とあまりにも違うからかもしれません。

 

二年経ってようやく、僕の病気は僕にとって「ただの病気」になりました。

 

ただの病気というと何やら軽い病気のようですが、治療をやめれば確実に死に至る病気。それを重い軽いの基準にするなら、重い病気です。現状で治ることはなく、それを基準にしてもやはり重い病気です。進行を抑える薬は高価、それを一日一回きまった時間に飲まなければならず、数か月に一度は決められた病院で採血し、決められた医師の診察を受けなければならない。手間がかかるという意味でも、軽い病気とは言えません。

 

もっと言えば、薬の長期服用の副作用は未知数、進行を抑えこんだ状態が長期化することの影響も未知数。どんな突然変異が起きるかも未知数。わからないことだらけという面からも、軽い病気ではないように思います。

 

にもかかわらず僕が「ただの病気」と言っているのは、病気自体が軽くなったという意味ではなく、病気であること以上の「色」が自分の心からようやく取れてなくなったという意味です。

 

病気を知った直後の僕の気持ちは、ちょうど一年前に公開されたNPO法人バブリングの僕のインタビューに詳しく載っています。

hirotophy.hatenablog.jp

 

要約すると…

  • 自分の人生はもう終わりだ。
  • 今までの人間関係、会社や友達も全部なくなってしまうんだ。
  • 血が汚れてしまった。親に申し訳ない。

みたいな気持ちでいっぱいでした。

 

ただ、よく見てみると、これって全部「病気そのもの」に関する話じゃないんです。死が怖い、苦しみや痛みが怖い、手術が不安、そういう話ではない。それじゃ何なんだというと、これこそが僕が病気に付けていた「色」なんだと思います。僕は、病気そのものではなく、そこに付けた色に苦しめられていた。

 

つまりは、偏見です。

 

二年を経て、やっとこの「色」が取れてきたように思います。ようやく僕は、ただの病気として病気に向き合うことができるようになりました。

 

けっこう手こずったな…笑

 

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このブログ「HIROTOPHY」は、僕が病気を知ってから一年後に始めたもので、いまちょうど一周年。これから二年目に入ります。ようやく病気の色がなくなりはじめ、少しはなれた場所から「色」を客観的に見つめる視点も持てるようになったことは、僕にとっては嬉しい変化です。

 

僕はHIVを持っています。でも、少なくともいまの時点で、僕はこのブログを「HIV陽性者として」書いているわけではないように感じています。

 

自分がHIVを持っていることを知って悩み、それを契機に新たな関心事や人に出会い、だんだんと変化(成長?)してきた僕・ヒロトとして僕はブログを書いていて、そんな僕の新たな関心事の一つが、HIVなんだと思います。

 

ちょっとめずらしいバックグラウンドを持った会社員・ヒロトのブログとして、これからもHIROTOPHYを読んでもらえたら嬉しいです。